(追加改訂 05.07.01)
 Beeです。私はこれが愛用なのですが、ようやく解りました。この世に生まれたのが、1892年です。バイスクルがこの世に出て、7年後のことです。
 それでですが、私がこのカードに出会った35年前はグレート モーガルという、ターバンを巻いたペルシャ人の肖像画が書いてある箱に入っていたのです。
 今、その箱を見かけません。どなたかこの外箱の所在をご存知の方いませんか。それと、昔、キャラバンという、一番有名なカードがあったのですが、これも外箱がどこかへいってしまいました。
 外箱のデザインでは、秀逸で、英語圏の人達が感じるエキゾチズムたっぷりという箱で、ほんとに何処へいってしまったのでしょうか。
 中身は箱を替えて、色々に化けているのですが、どうしてキャラバンの箱やめてしまったのだろうか。
 残念、無念、ぜひ聞いてみたい。
 うれしいのなんのって、現実にやってみるというのは、やった人間の勝ちです。まさか、あのコアが分かれるなどとは、誰が想像したのでしょうか、Aさんも好奇心で、いたずら心でそうしたのではないかと思うのですが、彼こそが、この事実の第一発見者です。お名前を公表したいのですが、ご本人の意向もありますので、匿名にしました。
 私は、カードフリーク達の常識的な知識をプレゼンテーションして、このようにしてHPで皆さんに公表しているのですが、それに触発されて、追試をしていただけるなどと、思ってもみなかったのです。
 これは、インターネットの勝利です。もう、まだまだ先があるかもしれません。
(追加改訂 05.01.17) 
 私が、学業に励んでいた、今から35年前の理論物理での究極の知識限界は素粒子でした。全ての物質がここから始まると信じられていたのです。しかしその後多くの素粒子があのぐるぐる回る、なんと言うのでしたっけ、そうそうシンクロトロン(加速器)という化け物から次々と発見??と言うより飛び出してきたのです。
 基本粒子がこれほど多くなるにつれ、ドルトンが原子論を総括的な理論にして提唱したように、何かの統一的な見解というか、理論がなんとなく必要になってきたのです。
 アシモフがミュー中間子を説明する随筆を読んだことがあるのですが、少々私には難しかったのです。ただ解ることは一つ、どうも素粒子もなにかより基本的な物質で構成されている可能性があるということだったのです。原子が素粒子で構成され、それこそが究極の基本物質であると思えたのにどうもそうではないらしいと言うことだったのです。
 そして、当時、一人のアメリカ人がクウォークと言うまるでウソか本当か解らない、理論上あると便利なほとんどイカサマのような粒子を仮想的に提唱したのです。
 ですが、加速器の正面衝突のパワーが増大するにつれて、どうもそれらしきものが見つかり始めていったのです。
 人間の探究心の限度はどこまで続くかは解りませんが、実は私がこの項で説明した。カードの芯(コア)についても、びっくりするような第一報が入ってきたのです。
 是非皆さんに、そのメールを紹介します。
カードの選び方に記載されている「カードの芯(コア)」の正体を調べてみました。
カードをバックとフェイスを剥いだ後、風呂に沈めておいて30分くらい置いておくと今までコアだと思っていた部分が真っ二つに分かれました。
その表面の黒い物は青か緑のかなり濃い色の糊でしょう。
なので、パリパリした紙と紙を貼り付けて強化した紙がコアだったと推測します。
今までコアだと思っていた物は実は二重構造だったのです。
だからトランプはコーティングと糊の部分を合わせて数えると
9段構造だと思われます。

Aさん記

コア(芯)
追加改訂(04.03.13)

この会社が設立したカード資料館の情報です。

            入り口です。
 広島で大東流合気柔術をやってらっしゃる
shuuさんからご指摘を受けました。
 この方変わっていますね。マジックと何処で結びつくのかしらん。とちょっとびっくりしました。
 shuuさんのご指摘は、まさにコロンブスの卵でした。それはどういうことかと言いますと、上で1センチ四方が限度だと言いました。
 とんでもない。左の写真を見てください。完全に全部はがすことが出来ます。しかもこの写真は、言われてやった最初の一枚です。
 ですから、細かいところで、小さな失敗はしていますが、すごいでしょ。
 言葉でなくこの様に写真にするとインパクトありますね。
 知らなかった。ますますこのカードが気に入った。
 私が、人生で出会った、ton以外で、最高のものです。
 しかしマジシャンの方恐れ入りました。彼に指摘され、調べましたところ、小野坂東さんが、雑誌マジックのno.24と33で説明をしています。
 やぁ〜すご。ここまで来ていたとは、まったく知らなかった。shuuさんに感謝。
 さて、ところで、どうしたか解ります。??本当に、コロンブスの卵なんです。
 彼の言を借ります。
 「ところでカードの剥がし方ですが、最初から最後まで中心の紙から表層の紙を剥がそうとすると、まずうまくいきません。
 私も結構な枚数を無駄にしていまいました。
 写真2枚目の段階まで剥がしたら表層の紙をテーブルに押し当て、表層の紙から中心の紙を剥がすようにゆっくりと剥いでいくときれいに表層の紙を剥がせると思います。」
 解りました?ねコロンブスの卵です。やりかたまるで逆なのです。
 写真見てください。濃いグレーのコアがはいでいる側に見えるでしょ。
 そういうことなのです。しかし不思議ですね。マジックより私にはこのほうが不思議です。
 これは、ギャンブラーは関係ないと思っていましたが、これだけ綺麗に剥がせるとなると、考えれば何か出てくるような気がします。
 例えば、コアの中心を切ってかみそりを入れておく、とか。つまり磁性体。あとはなにかありそうですね。


追加改訂(04.03.24)
 さらに古い記録を見つけました。奇術研究の16号 1959の冬版に、別項でご登場いただいた、奇術種明かしのTAMCの柴田直光さんが説明しています。
 これ私の蔵書、何てことでしょう、恥の上塗りもいいとこです。まるで読んでなかった。おお恥ずかしや。
 
追加改訂(04.02.19)マジシャンの方、恐れ入りました。

 アメリカのオハイオ州のおそらく片田舎??のシンシナティーで製造されています。番地が45212番地です。
 たしかスティーブ・マックウィーンのシンシナティー・キッドという、映画に出てくる名前です。このシンシナティー・キッドというのも、実在の人物で、北欧出身のプロのギャンブラーだそうです。
 いかにも因念じみていますがそこで作られているのです。
 嘘か本当か、この会社は、カナダに巨大な森林地帯を所有し、伐採から、運搬加工まで、全てを一手に一貫生産しているそうです。
 どなたか、この会社のことに詳しい方いませんか。知りたいこと山ほどありそうです。
 世界でたった3枚しか残っていない、フェイクド カードもこの会社所有です。
 バイスクル(写真 上)がこの会社から世に出たのは、1885年のことです。
 師、アードナスはすでに我々と同じカードを使っていたのです。正式名は
 
 もう最後はホントかようというぼやきで終わったのです。以上が私が経験してきたこの紙の神秘に近い、驚きなのです。
 紙幣は紙が命です。そして、カードも紙が命なのです。この積層構造の紙は、柔軟かつ、強靭かつ、人肌に近く、汗まで吸ったり吐いたりしてくれて、それ自体の環境まで、自分で整えるのです。それでいて、チャンと人の手で破くことが出来るんだよ。

 あと、何がいいか、廉価、日本で買うと少々高くなるが、アメリカでは、ティッシュを買う感覚で買えるしそういう値段。
 不思議、普通、紙を裁断する時は、抜き型でポンチングという巨大な機械の分銅力で、上から押し切るのです。ですから、紙の切られたエッジは、下へと若干沈み込み、それがその紙の癖となってしまいがちなのですが、それがまったく無いとは言わないが、非常にわずかで、しかも使い始めるとそれが、まったく消えてしまう。

 実はこのことが、他の紙製のカードと決定的な差になってしまうのです。デックは、真平らが良いのです。このエッジの沈み込みのあるデックは、デック全体も湾曲し、何が問題かと言いますと、気に触ることは多々あるのですが、なかでもファーローシャフルがやりにくいのです。
 外からの差込が、裏側、表側両方あるのですが、裏側しか出来なくなってしまっているのです。これは、通常の逆側ですから、あまりみっともよくないのです。
 次に、現実に買う時の注意です。まず買う場合は、赤と青をペアで買いましょう。別にこれは意味は無いのですが、それしか持たないのなら、コレクション上その方が有利です。
 つぎに、常時使用するカードは、決めておきましょう。私は、ビー(Bee)のポーカーサイズの赤を愛用しています。
 そして、まとめ買いはしないほうが良いです。というのは、いろいろのロットをつまみ食いしているほうが良いデックに出会えるからです。どういうことかと言いますと、同じカードでもほんの微妙な違いがあるのです。乾燥状態とか、コーティングのその時の調子とかが、微妙に影響しあっているのです。ですから、同じロットの場合は、おおむね同じになってしまうのですが、夏に製造したロットと、冬に製造したロットなどいろんなケースのロットをさまよったほうが良いデックに出会えるチャンスが多くなると言うことです。
 それでは、良いデックとはどう言うデックでしょうか、それは、ズバリ薄いデックです。これが探してもなかなかお目にかかれないのです。
 フルデックなのに、他のデックと同じなのに、それだけが、なぜか薄いというやつなのです。
 すべての製造工程で、なぜか運良くそうなるべく作られたものなのです。紙の乾燥や、コーティングの具合や、互いの相性の良さが、しっくりとして、ピタッと手に吸い付くようで、そしてそのしなやかさがほとんど官能的なのです。
 これに出会うつもりで、探すのです。カード売り場で、全部を箱ごと振って中身の音を聞いている爺さんに出会ったら私です。
 つまり、安っぽくカラカラと音のするのを選んでるのです。
 さて、現実に買うのですが、そのときは、二個づつ買いましょう。これは、私の出身のH.M.S.での習慣なのですが、オススメします。
 全く同じものを二個買うと言うのは、ジョーカーの兼ね合いです。普通、デックはエキストラ ジョカーが違うことのほうが多いからです。
 二個づつならばジョーカーを交換してそろえておくことが出来るからです。ただこれもよくよく考えると、一番最初に買った一個のジョーカーを使わないでとっておけば、なにも二個買わなくても、順ぐり順ぐりでそろえていくことが出来ます。
 でも。二個づつが良いです。上記の良いデックに出会った時の喜びは、実際は箱を開けてみないとわかりません。もしそれが良いデックだとしたら、喜びが二倍になる可能性が、かなり大きいからです。
 おっと、ジョーカーをそろえておくのはなぜか??これは、ギャンブラーは関係ないですが、マジシャンの方そのようなことを私に聞かないでください。それはあなた方のジャンルですよ。あれも、これも、考えれば結構あるのではないですか。

 カードの選び方と言っても、もう最初から決まっています。左の写真を見てください。
 カードを一枚犠牲にするので、一番古いのを持ち出しました。
 これはもう、35年前のカードで、使い切ってもなお原型をとどめるという、このカードの偉大な見本のような一枚です。
 捨てるのに忍びないのです。写真では、綺麗に写っていますが、現物はもっと汚れが激しく、ヨレヨレ、クタクタで、よくつき合ってくれたと思うほど、古いのです。
 さて、養老 孟司先生ではないですが、いよいよ解剖を始めます。
 まず、カードのコーナーのインデックス側を手に持って、写真のように、軽くテーブルの硬い天板面に叩きます。
 インデックス側にしたのは、実はマジシャンは、フェイクド カード(トリック カード)を作る時に、このインデックスを利用する場合が多いからです。
 さて、2枚目の写真のように、コーナーがつぶれて中身が少しグズグズとなります。
 そこで、爪を使い、神経使って、優しく、分け入るように、切れるな、破れるな、と思いを集中して、少しずつ剥いで行きます。
 このときばかりは、さすがの私でもエッチな妄想はなしです。
 一番表層の紙はそうとう薄いのですが、1センチ四方なら、なんなく剥がすことができます。
 ただ、それ以上となると相当難しいです。今回も、三番目の写真が限度でした。
 おおむね1センチ四方ですと、インデックス一個分、スーツ一個分ですので、なんとかフェイクドカードに貼り付けて利用できるのです。
 と言うことなのですが、何かもっと上手い方法をご存知の方いませんか、我々が経験上知りえたのはこのぐらいが限度なのです。
 化学の専門家で接着剤に詳しい方いませんか、水に浸しても見たのですが、結果は似たようなものなのです。
 さて、三番目の写真に行きます。見ていただいたとおり、このカードは、コーティングを含めると全部で7層構造になっています。
 中心にラバー?のような、紙とは少し違うシートが入っています。
 三番目の写真では、露光の関係で、芯が白にしか見えないのですが、四番目の写真を見てください。
 このバックからのショットで解るでしょうか。エッ?!と思われた方多いと思いますが、何か、カーボンのような、かなり濃いグレー色の大変柔軟なゴムシートのような物質なのです。
 この芯が、このカードの全てと言っても過言ではありません。
 これおそらく、コカコーラの製法秘密と同じで、特許も取らず完全秘密になっているのかもしれません。
 誰かこれの正体を知っている人、いないでしょうか。
 極論すると世界のカードメーカーは、このコア(芯)の正体を知りたがっているはずなのです。
 次に、剥がした表層の紙です。これも、洋紙にしては、いい紙です。目が詰まっていて、平滑、そしてごく薄い、それでいて丈夫なのです。
 マジシャンはこうやって、インデックスやスーツを取り込んで、フェイクドカードを作るのです。
 ただ、私が冬眠中、このスーツとインデックス専門の転写シートが売り出されていたと言うう事を聞いたのですが、本当でしょうか、欲しい。欲しい。マジシャンでないのですが欲しい。
 次に印刷面です。この三番目の写真を見ていただくと、お解りいただけると思うのですが、もうほとんどぼろぼろ状態です。
 なのに、原型を維持していると言えるのは、インクが剥げていないことにもよるのではないかと思います。
 そして、最後のコーティング面です。以前このカードをこのまま名刺にしようと思い、名刺屋さんへ頼みに行ったのですが、十何軒回って、最後にそこの会社の研究所にまで持っていってもらって、ついに駄目だったのです。このコーティングの上からではどのようなインクも乗らないのだそうです。