何をいいたいかお解りでしょうか。プロなら公明正大にしろということを言いたいのです。建前として、カジノでチーティングが行われていると言っているのではありません。カジノディーラーはそれなりの教育も受けています。アメリカは、フェアな国です。だから、疑わしいことはするなということをいいたいのです。これがカジノだから、カジノのグリップだというのなら、もっと細かく反論しましょうか。そして、その場で、やってみせましょうか。

 ラッキー ルチアーノが生きていたら、即断する筈です。まったく何もないことを祈るのみです。
 ところで、最後に下の写真を見て、どう思われます?これは、あるポーカーの教則本の一般書に、掲載していた写真です。このディーラーはちゃんとカジノ発行の身分証明書を、名札代わりに胸につけています。そして、写真の下には、ポーカー ディーラー カードの持ち方と書いてあります。
 どういうことなのでしょうか???。 ポーカー専用のグリップの仕方などあるのでしょうか。それとも、カジノには、カジノ独特のグリップがあるとでも言いたいのでしょうか。
 何を考えているのでしょうか。無知もここまでくれば、笑止に堪えません。何も感じなかったのでしょうか、感性は男の隠された武器だと思うのですが、そして出版物である以上、公知責任があると思うのですが。
 何も思われませんか、これは、変です。どういう意味なのでしょうか。ポーカーを客にプレイさせるために、専用のグリップの仕方があるというのは、そのことだけでもおかしいのに、このグリップはまるで変です。
 @ ぱっと見て、このグリップで、カードをディールする場合、どちらでディールするのでしょうか、右手?、左手?それがわからないのです。
 アメリカは左手でカードをディールするディーラーは結構多いのです。
 わが師アードナスの時代はそこまでのことまでは言い及んでいませんが、現在は、左利き専用のチーティングがあるのです。
 またそのようなことをしなくとも、カードがどこから飛んでくるかはっきりしていないというのは嫌ではありませんか。
 ベースボールはアメリカの国技ですが、ピッチャーのボーク(不正投球)の反則は日本の野球より非常に厳しいです。
 その国のディーラーが左右明快なグリップをしていないというのは、それだけでも変です。

 A この写真の状態では、両手でデックを持ってウェイト(待ち)しています。おかしくはありませんか。よく見てください。両手の指は、完全に閉じています。
 別項でも触れましたが、人間の指が全部ぴったりと閉じているということは普段はありえないのです。相当な、力と意思が必要です。
 そうまでしなければならない理由とは何なのでしょうか。そこに、漠然と何かの意図のようなものを感じませんか。
 カジノが、チーティングをやっているとは思いませんが、あまりにもおかしいです。

 B さて、次にそうなると両手で隠れている空間が大きすぎるとは思いませんか、これでは、デックを3個持っていても気づくことができません。めちゃくちゃもいいとこです。何故このようなグリップをさせておくのでしょうか。

 C 左手は、デックを浮かすようにして、しっかりとは、持っていません。このグリップですとおそらくは、左手の指は、デックのボトムにはしっかりと回り込んでいません。全部前面に出ているのではないでしょうか。
 何を意味するかは、お解りでしょうか、一例では、これなら、30年トレーニングしなくとも、ボトムディールは簡単にできます。
 
 D 一例に過ぎません、一番極端な例を言いました。後本当にいろいろあります。中にはこれが本当の理由ではないか。と推測していることもあります。
 ですが、これだけ、確認不能の大きな空間を両手で占有していること自体が間違っているのです。
 

     

 このようなグリップをする人は、初心者かちぃさな子供達です。
 上とどこが違うかといいますと、食指を前に出さないで、デックを親指と他の4指で挟み持っているということです。
 普通にカードを扱っている人たちにはまず見ることは無いと思います。
 というのはポーカサイズは我々日本人には、体格比例から言っても結構大きいのです。
 ですから、少々握りにくい。
 しかしながら、パケットとなるとそのようなことも無く、部分的にこのようなもち方になることがあります。
 ですから、普段の持ち方ではないことを認識しておいてください。

 次に、このグリップが一番一般的なグリップです。
ほかにいい呼び名も無いので、一応好きなマジックの世界ではこのように呼んでいますので、そのまま採用しようかと思っています。
 さて、上とは相当違いがあるのにお気づきでしょうか、本来こちらのほうがずっとナチュラルで基本的なのです。
 ですから、こちらを先に説明してから上を説明すべきなのでしょうが、はじめてあった、師アードナスの挿絵の怪しげさを伝えたく、こちらを2番手にしたのです。
 1.左手の親指の位置、上はデックの上に覆いかぶさり、下はデックのサイドで控えめにしています。なぜでしょう?
 2.デックの前エンドに出ている、左指の数、上は2本で下は、1本。なぜ?
 3.上は左手のひらを右向きに横にしてカードを保持しています。下は手のひらを上にして自然に持っています。

 なぜでしょう。??
この3点の疑問は、全てのマスターをしていただければ必ずわかる疑問なのです。
 

 この怪しげな手つきが、30年かかってようやくたどりついた、アードナスのグリップです。
 どういうわけか、このグリップの利点を述べた説に、長年にわたり出会わなかったのです。
 しかもアードナス本人もこのグリップについて挿絵(左の写真内図))で表現しているだけで詳しい解説をしてないのです。プロのギャンブラーである彼にしてみれば当たり前のことなのでしょうが、まさか100年後の日本人がとやかく言うとは思っても見なかったのでしょう。
 日本人であることの限界に気づき、途中かなりの長さに渡り、冬眠していたのですが、それはうれしいことに、無駄ではありませんでした。
 その間、ヴァーノンは亡くなり、木先生も亡くなり、松尾さんや星野君は、活躍し、隔世の感があります。
 ラスベガスには、ディーラー専門の学校があるそうですが、そこへいけば事も無げに教えてくれたのかもしれないのです。
 しかし、日本では、まるで誰も知らなかったのです。
 ここでは、とりあえずこの怪しげな手つきを目に焼き付けてください。